2020年のオリンピックまでもう2年と少しになりました。東京オリンピックに向けて不動産業界はもとよりほかの業界も恩恵を受けていることだと思います。資格においても、宅建士は相変わらずの人気を維持しています。
それもそのはず、不動産業界が好調に伸びていることから宅建士の需要も高まっているのです。ここでは、宅建士の資格内容とその仕事内容を紹介しつつ、業界の展望を踏まえて宅建士の需要の高い理由をまとめております。
まだ、宅建士のことをよく知らない方や就職・転職などで資格ゲットを狙ってる方などなど。少しでも宅建士の魅力が伝わればと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
独占業務に法律の義務付け!宅建士資格の魅力と仕事内容とは?
宅建士は多くの資格の中でも人気ナンバー1と言っても過言ではない人気資格です。簡単にどんな資格かというと、不動産取引のエキスパートです。土地・建物の売買や、貸し借りなどの仲介して、公正な取引ができるようにする仕事です。私たちの生活の中では、家を購入するときや家を借りるシーンでお世話になっていますね。
また、不動産業を営むために事務所ごとに5人に1人以上の割合で宅建士を置くことが法律で義務付けられているので不動産業界においてはなくてはならない資格だといえます。それに加えて、宅建士しかできない業務が存在します。それが、「重要事項の説明」「重要事項説明書面の記名・押印」「契約書への記名・押印」です。
では、もう少し具体的な仕事内容を紹介しておきます。
●賃貸物件の仲介業務
一番分かりやすいのが賃貸仲介業務。みなさんも何度かは家を探して借りたことはあるのではないでしょうか?ご存知の通り、賃貸物件を探しているお客さんに物件を紹介・提案し、現地を案内する。そして、気に入っていただけたら契約を結ぶという業務です。
最近の不動産会社は店舗自体もおしゃれにしていて、男性の担当者だけでなく女性も多く活躍しています。そういった意味では、女性のかたにもおすすめの資格です。
●戸建て・分譲マンションの販売
夢のマイホームと言われるだけあって、お客さんの意気込みはすごいものです。あらゆるニーズを引き出し、そして最適なプランを提案。大きな買い物ですから、お客さんとの付き合いも数カ月と長期にわたって対応することもおおいでしょう。最終的に、成約になり自分で契約して喜びを分かち合うことができるのは、資格をもってる宅建士ならではの醍醐味といえます。
●ビッグビジネス!不動産の仕入れ
不動産といえばやはり土地・建物の仕入れと販売ですね。戸建てや分譲マンションの販売とは別に、例えば駅前のマンション用の土地を仕入れて開発業者に売るなど。土地の価値を踏まえて先に先行購入しておいて、開発していくこもあれば、要望があって仕入れることもあるでしょう。仕事の組み方によってはビッグプロジェクトにも参加できるのでとてもやりがいのある仕事です。
●独立開業もできるんです
宅建士資格をもちつつ、それまでに培った人脈と経験があれば独立開業も夢ではないです。例えば、「宅建業免許」を取得して中古物件をリノベーションして売ったり、ネットを活用して売買の仲介をするサービスを提供するなど自由度は高まります。起業するリスクはあるものの、自分次第では年収もぐんとアップするのでトライする価値は十分です。
と、以上宅建士の資格を持つことでできる仕事をまとめてみました。資格自体の必要性があることと、独占業務のあることで不動産取引に関する仕事上では重要な資格だといえますね。また、営業スキルや人脈、ノウハウなどによってはビッグビジネスにもつながるのでとても魅力あふれる資格だと言えますね。
不動産業界の展望から見える!
宅建士が資格界の金メダル候補になるワケ
ここ数年、海外の富裕層が首都圏を中心に賃貸物件として日本のマンションを購入したり、オリンピックに向けて様々な開発がされたりとなにかと好材料がみえる不動産業界。
それだけ好調ならば、それにあわせて宅建士の需要も高まるのは必然ですね。しかも、不動産業の事務所では5人に1人は宅建士を置くことが義務付けられているので商売が繁盛すればその分人も増え、それにあわせて宅建士も必要となります。
このように、業界が好調であることが、宅建士自体の需要に直結します。つまり、就職や転職においても有利に働くと考えられます。特に、不動産業界は中途採用者を積極的に採用する業界でもあります。その際に宅建士資格を持っていることが強みになることは間違いないでしょう。
“今は良くても今後下り坂になったら、宅建士資格の魅力は落ちるんじゃないの?”と思われる方もいるかと思いますので、今後資格を取ろうと思われてる方に向けて業界の展望を紹介しますので宅建士の未来を想像してみてください。
★中古住宅市場が活性化!
例えば、新築マンションの価格は高止まりしているといわれています。ですが、最近の消費者は中古マンションを買って、自分たちの好みのスタイルにリノベーションするといった行動パターンが増えているそうです。こうしたニーズの増加により、中古住宅市場が活性化、今後も拡大していく予想がされています。
★住宅ローンの低金利も継続?
よく耳にする金利政策の話ですが、これは金融機関だけで上げたり下げたりするものではありません。政府の方針にもよりますので、内需喚起を期待するなら不動産市場の活性化は効果があるので、引き続き低金利政策は続くと考えられます。
また、マイナス金利が継続している中、金融機関の主力商品は住宅ローンではないでしょうか?主力商品での急激な動きはないと予想されているので低金利が続けば住宅購入につながるので業界の下支えになるのではないでしょうか。
★不動産投資も活況!
2017年ぐらいから、不動産投資の形態に広がりが出てきたそうです。従来は、マンションやアパート、ビルといった一棟ものが主流でしたが、最近ではホテルやシェアハウスなども投資対象になってるそうです。
また、低金利との相乗効果で、低金利の住宅ローンを活用して都心部や利便性の高い郊外物件が買われています。低金利が継続していけば、不動産投資も拡大する流れになると予想されます。
業界の展望としては、このように好調をキープしていくと予想されています。業界が好調であればもちろん活躍できる場所も多いはず。オリンピックを2020年に控える中、需要面でも人気面でも資格界の金メダル候補と言えるのではないでしょうか?
2020年以降も宅建士の需要は好調キープ?
ここまで、業界動向・展望を元に宅建士の需要についてまとめてみました。最後に、不動産開発の観点からも今後の展望を紹介します。
オリンピックが2020年に開催されることで、様々な建設・開発が急ピッチで進められています。そうした中、労働者や建築資材の確保が問題となり、2020年以降に計画をずらすという考えがあるそうです。
実際に、建て替えを控えたホテルや都心部の再開発などもあるようで、オリンピック後も不動産業界は好調をキープできる要因が見うけられます。また、オリンピックを挟んだこれらの開発にあわせて、外国人投資家のモチベーションも旺盛だともいわれてるようです。
こうした開発事情に相まって、不動産投資も今後さらに活発化していくと予想されています。実際、不動産投資は証券化され、ネットでも販売される時代になりました。それによりさらに活性していくことは予想しやすいです。
このように、2020年以降も今の流れをキープし不動産業界は明るいと予想できますので、まだまだ宅建士の未来は明るいと思います。これからでも遅くはありませんので、興味がある方はぜひトライしてみてください!